初めてご相談に来られる方の中には、「こんなこと、弁護士さんに相談していいのかどうか分かりませんが・・・」と前置きされる方がときどきおられます。
弁護士に会うのは怖い、こんなことを相談したら怒られないか、そんな不安をお持ちのようです。
ですが、法律の知識をお持ちでない方が、そもそも法律問題なのかどうか判断ができないのは当然のことですから、お気になさることはありません。お役にたてない場合もありますが、その場合には他のより適切な機関のご紹介も致します。
また、ご相談に来られる時点で方針を決めておく必要もありません。法律の知識をお持ちでないのに、法律問題について最もよい選択がなにか判断できないのは当然のことですし、離婚の場合のように、経済的な損得だけでは簡単に方針を決められないことも珍しくありません。
このような場合には、弁護士は法律知識をもったカウンセラーとしての役割を果たすことができます。一緒に悩んで、最も良い選択であると確信していただいてから、事件処理を進めてまいります。
法律相談は商品見本

弁護士の仕事は商品見本をお見せすることができません。ですから、法律相談は商品見本の代わりだとお考えください。
商品見本である法律相談を受けてみて、”この弁護士なら信頼して話ができそう“そう思えたら依頼をご検討ください。
“なんだかこの弁護士信用できないな”“私の考え方とは食い違いがあるみたい”そう感じられたら、相談だけでお帰り下さい。無理に依頼をお勧めすることは決してありません。
一度で判断できなければ、2回、3回とご相談だけ予約なさってください。
何度も相談しに行くのは気が引ける・・・そんな風に思う必要はありません。弁護士の仕事で何よりも大切なこと。それは依頼者の方との信頼関係です。時には、依頼者にとって最も人に知られたくないプライバシーにも踏み込まなければならないのが弁護士の仕事です。この弁護士信用できるのかしら、だいたいのことは話したけどこのことだけは内緒にしておこう、依頼者の方にそう思われていては、十分にお仕事をすることができません。
ですから、依頼者の方にご納得頂けるまで相談を重ねることは、弁護士にとっても、とても大切なことなのです。