みなさん、子どもにどういうルールでゲームをやらせればいいのか、お悩みではありませんか。
以前うちの長男に、「毎日夜8時までにその日やるべきことをすべて終わらせることができたら、30分ゲームをしてもよい」というルールを課したところ、毎日帰宅するなり必死で宿題をこなし、食事に野菜が入っていても無言で食べ、お風呂の用意をする前にシャワーで済ませてしまうという驚くべき行動をみせ、結果的に毎日ゲームをやらせることになってしまいました。
こんなに毎日ゲームをさせていたら脳が溶けるのではないか?と不安になった私はルールの変更を提案し、「平日午後8時までにやるべきことを済ませたら、土日は好きなようにゲームをしてよい」という新ルールを導入しました。
ところが、新ルールに変更されたとたん、あれほど自主的にこなしていた日課がさっぱりこなせなくなってしまったのです。
ゲームの総時間数は新ルールの方が明らかに多いのに、なぜこのような結果になるのか?
しばらく抱えていたこの疑問に明快な回答を示してくれたのがこの本です。
教育経済学者 中室牧子先生著 『「学力」の経済学』

教育には科学的根拠が必要であることを、とても平易な文章で明快に説明して下さっていますので、教育の迷路で迷われている方はぜひご一読ください。
子どもの人生は一度きりなのに、教育の素人の母親とエビデンスを持たない学校とが試行錯誤で教育を続けるなんて、非合理的ですし社会的損失だということがよく分かります。
大量買いして文科省と各県の教育委員会に送りつけたいくらいです。
2016/10/12