今日は家賃滞納による建物明渡の断行日でした。
建物の明渡を行うには,
①まず訴訟を起こして明渡を命ずる判決をもらう
②明渡の強制執行を申し立てる
③執行官とともに催告を行う(一定の期日までに明け渡すよう求める)
④断行を行う(強制的に建物内に立ち入り,明け渡しを行う)
という面倒な手順を踏まなければなりません。
その間滞納がかさんでいきますので,明渡事件はスピードが命です。
前回は催告に行ったのですが,入居者不在だったので,勝手に鍵を開け,内部に催告書を張り付けました。
できればこれで出て行ってほしいものですが(ついでに滞納家賃も払ってくれて),残念ながら出て行かず,今日断行を行いました。
部屋の外部に私物が置いてあったため,内部に入居者がいる可能性大と執行官は判断。
「○○さんいませんか~!!」「出てこないなら鍵を開けますよ~!!」
再三の呼びかけにも応答なし。やむなく鍵を開錠し,いよいよ入室。
開き直った入居者が暴れたり,なんとかして居座ろうと部屋の中に隠れていたりすることもあるので危険です。
土足で入室した執行官と警察官OBの立会人が内部をくまなく確認しましたが,今回はもぬけの殻でした。やれやれ迷惑な・・・。
部屋の引き渡しを受け,鍵を交換し,無事終了。
これでようやく明渡事件が完了です。
当事務所では土地・建物明渡を多数取り扱っております。
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2012/06/21