非常に少額の売掛金の滞納に困っているというご相談を受けました。
お聞きすると,数千円から数万円程度の売掛金が多数滞っており,取り立てに行く費用を考えると見合わないとのこと。
損金処理もできず,売り上げに計上し,消費税も払い,1件ごとなら少額でも,積み重なれば大損害というなんともお気の毒なご相談です。
このような案件で,普通の債権回収と同じように弁護士を頼んだらそれこそ大損害です。
費用が安く,しかも相手方に支払能力さえあれば効果のある方法としては,次のような方法が考えられます(日本では残念なことにタコ部屋は禁止されていますので,相手がスッカラカンの場合は取り立てようがありません)。
①内容証明郵便で督促をしましょう。
②弁護士に依頼して督促状を出してみましょう。
③支払督促または少額訴訟を起こしてみましょう。
①の内容証明郵便での督促には,時効直前に行えば,6か月間時効を中断する効力があります。相手は無視するかもしれませんが,やっておく価値はあります。
②まで行えば,相手に「こちらも本気ダゾ」「払うなら今のうちダゾ」と伝えることができます。支払能力はあるけれど,ナメているだけの相手なら払ってくるでしょう。
③のうち,支払督促とは,簡易裁判所に申し立てる督促制度です。簡単に言えば,裁判所から督促をしてもらい,相手方が反論してこなければ判決をもらったとの同じ効果が得られる(強制執行ができる,時効が10年間のびる)というものです。
少額訴訟とは,総額60万円以内の債権について原則1回の審理で判決を出すという簡易な裁判手続です。
当事務所では,督促状,支払督促の申立書,訴状などの作成・代理も承っております。
事件の規模や件数に応じて,報酬の減額も行っておりますので,まずはご相談ください。
債権回収については拙文をご確認ください。
→http://astral-law.com/saiken
2012/06/21
※コンテンツ内で事例をご紹介する場合、作成当時の法律に基づきますので最新の判例と異なる可能性があります
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